煌々とこの世を照らす太陽でさえ 深海は照らせないことを 知っていた、はずなのに。 城内を、冷たい空気がぼんやりと覆う。 遠くに見えるのは勇猛果敢な獅子寮の3人。 親友2人に挟まれて笑う彼女の側を 自分もまた、仲間と呼べるかどうかも分からない2人を連れて通る。 すれ違いざま、栗色の髪の彼女は 自分の姿を見つけるな否や 声を出すのも目が合うのも避け 何も無く自分が過ぎ去るのを祈りすれ違う。 その度に、まだ自分は 彼女と同じ場所に居られているのだと、安堵する。 自分を憎む彼女を、 自分は愛してるのだと悟った時 彼女とこの身を繋ぐ物は この世界でしかないのだと知った。
最後の綱を、断ち切ったのは自分。 今や自分が立つのは血塗られた闇の中 相反する世界、太陽は深海を照らしはしない。 そう もう、君という光が 自分を、照らしはしない様、に。
このサイトでのドラコの性格としてはヘタレ要素が極端に少ないです。 何を間違えたかな、とたまに思います。